ロゴ制作で「失敗した」と感じる会社の多くは、デザインそのものに大きな問題があったわけではありません。
実際には、ロゴを作る前段階の姿勢や考え方に、共通したズレが見られるケースがほとんどです。
この記事では、ロゴ制作のノウハウやデザインの良し悪しではなく、「失敗しやすい会社に共通するポイント」を整理します。
もし、いくつか当てはまる部分があれば、依頼を進める前に一度立ち止まって考える価値があります。
ロゴに「答え」を出してもらおうとしている
失敗しやすい会社の多くは、ロゴそのものに「答え」を求めすぎています。
・売上が上がる
・会社の印象が一気に良くなる
・方向性が自然と定まる
そんな期待を、無意識のうちに抱いてしまうことがあります。
しかしロゴは、何かを一瞬で劇的に変える魔法の道具ではありません。
ロゴが完成したからといって、売上や評価が急に変わることはほとんどないのが現実です。
ロゴは正解を示すためのものではありません。
会社としての判断軸を共有することで、結果的に迷いを減らしていくためのものです。
その前提が共有されていないと、ロゴ自体が悪くなくても、「思っていたのと違う」という不満が残りやすくなります。
判断基準を持たないまま、比較を始めている
複数の制作会社やデザイナーを比較する際、失敗しやすい会社に共通しているのは、判断基準を持たないまま選んでしまう点です。
・どれが良いのか分からない
・どれも違う気がする
・決め手が見つからない
こうした迷いは、選択肢が多いから起きているのではありません。
比較の前に、「何を基準に判断するのか」が整理されていないため、どれを見ても決めきれなくなってしまうのです。
その結果、最終的には価格や雰囲気といった分かりやすい要素で選び、後から違和感を抱くケースが少なくありません。
提案の数を安心材料にしている
提案数が多いこと自体は、決して悪いことではありません。
ただし、失敗しやすい会社ほど、提案数の多さを“安心材料”として捉えがちです。
判断軸がないまま提案数が増えると、判断はかえって難しくなります。
・たくさん出してもらったのに決められない
・どれを選んでも正解が分からない
この状態になると、ロゴ制作そのものが苦しい体験になってしまいます。
大切なのは、提案の数ではなく、なぜその案なのかを判断できる状態かどうかです。
「誰と考えるか」を軽視している
ロゴ制作を依頼する際、制作会社か個人か、あるいは実績や肩書きといった分かりやすい条件に目が向きがちです。
しかし、そうした条件だけで判断してしまうと、「一緒に考える」という前提が抜け落ちたまま進んでしまうケースが少なくありません。
失敗しやすい会社ほど、この点を十分に意識しないまま依頼してしまう傾向があります。
任せきりにしたり、逆に細かく指示しすぎたりすると、お互いの認識にズレが生じやすくなります。
特にヒアリングが浅いまま進むと、完成したロゴに対して「違う気がする」という感覚だけが残りがちです。
ロゴは、一度作って終わりではなく、長く使われ続けるものです。
だからこそ、一緒に整理しながら考えられるかどうかは、失敗を避けるうえで重要なポイントになります。
まとめ
ロゴ制作で失敗しやすい会社には、いくつかの共通点があります。
ロゴに答えを求めすぎていたり、判断基準を持たないまま比較を始めていたり、提案数の多さを安心材料にしてしまうことです。
ロゴ制作を成功させるために必要なのは、デザインを見る前に、自社の姿勢や向き合い方を点検することです。
もし、ここで挙げたポイントに心当たりがあれば、一度立ち止まり、考え方を整理してから進めることで、後悔のないロゴ制作につながります。

