『犬神家の一族』2018フジテレビドラマスペシャル疑問点を考察しました




ネタバレ含みますので、ご注意ください
数ある金田一耕助シリーズの中で、何度もリメイクされ、最も知名度が高い『犬神家の一族』がフジテレビにて12月24日(月)にドラマスペシャルとして放映がされます。

主人公の金田一耕助を演じるのは、NEWSの加藤シゲアキ。

この金田一耕助という役は、石坂浩二や古谷一行を筆頭にその後、多くの俳優が演じたことでも知られています。

そのため、注目度と期待値が高まることから、加藤シゲアキもプレッシャーが感じると思うが、どう演じるか期待したいですね。

今回、初めて『犬神家の一族』を観る人にとって、原作を読んでいない状況で本作を見ると、内容が複雑でややこしいため、イマイチよくわからないということになります。

そこで、つまづいてしまうと思われる部分をわかりやすく解説していきます。

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この記事を見てわかること
・『犬神家の一族』の家系図
・『犬神家の一族』において、わかりづらい部分が解消できる

犬神家の家系図をつくりました

まず、『犬神家の一族』は登場人物が多いうえに、佐清(すけきよ)・佐武(すけたけ)・佐智(すけとも)といった具合に、名前が似通っているため、予備知識がないとかなりわかりづらい。

そこで、犬神家の家系図を作りました。

野々村珠世の存在

多分『犬神家の一族』におい混乱するのが、なんで犬神家の人間ではない野々村珠世が犬神佐兵衛の全財産を相続することができるのか?

この、野々村珠世のことをちゃんと理解をしていないと、話の全体像が掴めなくなってしまい訳がわからなくなります。

論から先に言うと、珠世は戸籍上では他人ですが、犬神佐兵衛の孫にあたります。

ここで、犬神家の家系図をもとに説明していきます。

珠世の祖母にあたる野々宮晴世は大弐の妻ですが、佐兵衛とは、夫公認の不倫関係にありました。

そこで、生まれたのが祝子です。

いくら大弐が不倫関係を認めているとはいえ、2人の関係が世間にバレてしまっては大弐の立場がない。

そのことから、祝子は大弐の娘として籍を入れています。
佐兵衛にとって晴世は、生涯唯一愛した女性。

晴世に対する思いを断ち切るために、佐兵衛は次々と愛人を作ります。

しかし、彼には愛する晴世と娘の祝子、孫の珠世、青沼親子しか眼中になかった。

佐兵衛が生涯において正妻を持たなかった理由は、自分の財産を唯一愛した晴世の血筋を引く人間に譲渡したかったからです。

犬神佐兵衛の死去によって、財産は松子、竹子、梅子とその家族に配当されるものと思われていた。

ところが、佐兵衛の遺言状は、3人の娘やそれぞれの家族は完全にスルーされ、なんと野々宮珠世に与えられるというものでした。

この段階での、犬神家における珠世の位置づけは、佐兵衛の恩人・野々宮大弐の孫として捉えています。

遺言状は、珠世が松子、竹子、梅子各々の子、佐清、佐智、佐武の中から1人を夫として選ぶことで、財産を引き継ぐことができます。

つまり、珠世から結婚相手に選ばれなければ、相続はうけとることができない。

この遺言状は、珠世が優位にしたものになることから、佐兵衛の財産権をめぐって事件が発生します。

珠世の意思によって、財産相続を得られることができるので、強引に夫婦の契りを果たそうと目論む佐武と佐智。

珠世が佐清、佐武、佐智の中から相手を選ばなかっり、仮に死んだ場合、相続権を失う。

佐兵衛の息子・青沼静馬が財産の2/5を相続し、残りの金額を1/5ずつを佐清、佐武、佐智に与えられるとなっていることから、珠世は命を狙われるのです。

ちなみに、祝子の出生の秘密がわかったのは、佐兵衛の伝記を書こうとしていた神主が、大弐の日記を調べてわかったこと。

本人の珠世ですら、事件が起きるまで知らなかったのです。

なぜ、野々村大弐は自分の妻と佐兵衛の不倫を容認したのか?

佐兵衛は孤児であったことから、放浪を続けていた。

そんな彼が、17歳の時、ボロボロの状態で那須にたどり着き、神社の床下で飢えと寒さによって倒れていたところを大弐によって助けてもらい、養育を受けた。

大弐は、男色であることから、妻の晴世とは、性交渉が困難なので、佐兵衛に晴世との不倫の関係を勧め、2人は愛し合い、その結果、祝子が生まれています。

神官として大弐の立場上、離婚して佐兵衛と晴世が一緒になる事は、何が何でも避けたかったはず。

そのような経緯もあって、犬神製薬設立における資金を大弐は出している。

佐兵衛にとって大弐は、人生を変えた恩人であり、複雑な関係でもありました。

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なぜ、佐清は自分が本物だと犬神家に名乗り出なかったのか

この部分は、佐清と青沼静馬の関係が理解していないとわかりづらい。

まず、佐清にとって、青沼静馬は叔父にあたります。

年齢は、佐清が本物かどうか確認する際、神社に奉納した手形が、「昭和18年 23歳、酉年の男」と原作で記載していることから事件当時は29歳。

ちなみに、静馬とは同い年になります。

同じ血筋のことから、両者は双子の様によく似ていたと表現されているので、今回、賀来賢人が佐清と静馬の2役をやるのはこの理由からです。

佐清と静馬は、最初それぞれ別の部隊に所属していましたが、偶然戦場で出会いそこで意気投合し、友人同士になります。

やがて、戦局が悪化し、佐清が所属していた部隊が全滅したことを静馬は知ります。

静馬も戦場において、顔に深いやけどを負ってしまう。

静馬はこの顔に負ったやけどを有効活用して佐清になりすまし、犬神家に潜り込むことを思いつきます。

その後、佐清は難を逃れて助かり、顔を隠して地元に復員。

この時点で、静馬が佐清に成り代わって犬神家にいることを新聞の記事で知っていたので、佐清は顔を隠しています。

佐清は犬神家に出向いて静馬に詰め寄りますが、ちょうどその時、松子が佐武を殺害する現場を一緒に見てしまい2人の立場が逆転。

つまり、佐清が名乗り出なかったのは、静馬に弱みを握られ脅されていたからです。

佐兵衛の怨念

松子、竹子、梅子は共に、佐兵衛の愛人との間に生まれた子供なので、認知はされていません。

戸籍上、左兵衛には正妻を持っていないことになっているので、松子、竹子、梅子は、法律上最初から相続権が与えられていないんですね。

佐兵衛の遺言状では、相続権を与えられているのは野々宮珠世であり、彼女らが相続できる条件が、自分の息子たちも珠世と結婚する事で初めて手中に出来ます。

佐兵衛は5人の女性と関係を持ちますが、本当に心から愛した女性は珠世の祖母晴世、そして青沼菊乃だけでした。

菊乃は、犬神製薬で働く工員で、佐兵衛が入れ込んで内縁の妻にしたと、映画やドラマではなっていますが、原作だと菊乃は晴世のいとこの娘で、血縁関係にあたります。

なので、佐兵衛が菊乃に夢中になったのは当然の流れ。

だから、犬神家の家宝である『斧・琴・菊』を静馬に譲り渡す事は、野々宮家に譲り渡す事と同じわけなんです。

でも、この部分がわからないと、同じ愛人関係であった菊乃だけ寵愛され、家宝まで渡すといったことが、どうしても腑に落ちないと思うんですよね。

菊乃の素性も絡めると、ただでさえ話がややこしいので、余計に混乱することを想定して、あえてこの部分はカットしている思われる。

そのことから、菊乃に嫉妬し、追い出した3人の娘に対して佐兵衛は心底憎んでいたわけです。

あえて、意固地の悪い娘たちが遺産を巡っていがみ合い、争って自滅するよう仕向けたわけです。

松子は何もせずに静観していれば珠世と佐清は結婚することができたのに、欲に駆られて佐兵衛の思惑通りに殺人を犯してしまう。

つまり、色んな出来事が偶然に重なったわけではなく、必然であったということですね。

よきこと聞く 映画『犬神家の一族』ネタバレ感想

2017.12.22

まとめ

平成最後の金田一とあって注目をされている『犬神家の一族』に関して、初見だとつまづいてしまう部分を解説しました。

遺産相続をめぐって、お金の欲に駆られて翻弄する犬神家の人々は、殺伐としていて陰湿に感じますが、そこに金田一耕助の飄々としたキャラが癒し効果となり、雰囲気を和らげています。

周りがギラギラしているので、金田一は目立たないんだけど、最後は決めるという結構難しい役ではありますが、加藤シゲアキが上手く噛み合うことを期待します。

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