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映画『バリー・シール アメリカをはめた男』実話だけにその凄さが判る

ネタバレ含みますのでご注意ください。

トム・クルーズはもちろんの事、麻薬組織のボスや、ズルくて抜け目がないCIA、品がないけど美人な奥さん、みんないい味を出している。

実話を映画的に脚色しているけど、実際現場にいるような雰囲気がある。

麻薬やCIAの裏工作といった、アメリカの暗い面を取り扱った映画だけど、完成度が高い映画とは、どんな世界にしても、こういった世界も本当にあると仮想体験させてくれるものだと改めて感じた。

かと言って正論で、あれこれ自国の批判をしても広く知れ渡っているので、皮肉で笑いとばすことにしたのかな。

でもまぁ、表立って道徳意識の批判を続けると、スタッフ・俳優に身の危険も起こりうるから仕方のないことです

あえて大統領の自分の考えで話された「公式見解」を流すことで、映画としての面白さを損なわずに、更に脱法行為を煽っていると見られぬように気を配っているのも、考え抜いてると思います。

アメリカってこういった国なんだよなっていうダークサイドを体感できる映画でした。

そんな『バリー・シール アメリカをはめた男』のあらすじと感想をご紹介します。

あらすじ

予告動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓

1978年、主人公のバリー・シール(トム・クルーズ)は大手航空会社のパイロットとして働いている。

バリーは、卓越した航空技術を持っていることから、若いのにもかかわらず機長に昇進し、その立場を使って密輸に手を染めていた。

次第にCIAからも、彼の能力が知れ渡った。

ある日、バーでくつろいでいるバリーの前に、シェイファー(ドーナル・グリーソン)と名乗る男がスカウトしてきます。

シェイファーはCIAが調査をしている中南米の地域を上空から、偵察して写真撮影をすることをバリーに持ち掛けます。

その条件を受け入れた際の報酬として、高性能な小型飛行機を提示され、元々上昇志向が強いバリーは喜んでその依頼を引き受ける事にした。

これまで勤めていた航空会社をすぐに辞めて、CIAが用意した航空会社に就職し、自慢の航空技術を存分に発揮した。

CIAの極秘任務を遂行するスリリングな日々が続く。

1980年、依然としてシェイファーからの依頼をこなしていくバリーだが、新しい仕事が舞い込む。

ちょうどコロンビアに立ち寄ったときのこと。

バリーは麻薬市場を牛耳るエスコバルと引き合わされ、コカインをアメリカに密輸するサポートを頼まれたのです。

麻薬組織との関わりに躊躇するバリーに対して、エスコバルは破格の報酬を提示し、早速バリーは大量のコカインを積みこんでアメリカへと戻って行きました。

やがて、CIAはバリーが麻薬の密輸に関係していることを承知していたが、バリーと同様の働きをしてくれる人材を探すのがむずかしいことから、敢えてスルーする決断を出した。

ところが、麻薬取締局はバリーを逮捕するために行動を起こした。

麻薬取締局の動向に勘づいたCIAは、バリーに密輸から手を引くように忠告するが、バリーは聞く耳を持たなかった。

その後、バリーは反政府組織、コントラに武器を密輸する任務も担うこととなる。

コントラが本気を出して政府に打ち勝つつもりがないと確信したバリーは、その武器をエスコバルに横流しをして以前にも増して儲けていった。

CIAの黙認の下で、バリーの会社は小さな空港を独り占めして、パイロットとセスナ機を抱えるまでに成長しする。

暴走をしていくバリーに対して、危険に感じたCIAは、バリーを見捨て、逮捕されるのを黙認する

逮捕後、絶体絶命の状況に追い込まれたバリーだったが、ホワイトハウスからの要請で、アメリカが支援しているニカラグアの反対勢力が麻薬の密輸に関係している証拠を入手する手伝いをすることが司法取引の条件として釈放される。

しかし、それはエスコバルを裏切ることを指していた。

トム・クルーズのフアンは見て損はない

ストーリーは結構、ダークでヤバいけれど、トム・クルーズにかかるとこういった題材も、変にシリアスに陥らないことが不思議です。

とてもトム・クルーズのはまり役だと感じました。

内容は「正義」とか「愛」とか「友情」とかといったことを声高に呼びかけることもなく、まして「正義感」とか「愛国心」といったような、言葉には、全くといいくらい無縁です。

なので、そういう類の言葉にリアクションする人が鑑賞すると「やれやれ」と感じるかもしれないですね。

私は正義感とか愛とか、そういった言葉をストレートに表現されると普通に恥ずかしい気持ちになり、個人的に言えばナイスでした。

トム・クルーズの容姿がイケてるのはもちろんだけど、このような人を喰ったようなおどけた演技ができるのも、彼の持ち味だと言えます。

自分もストーリーに惹きつけられて、完全に映画の世界に入り込んでいる。

そして、終了したあとは映画の余韻が残っていると感じるのことができるのは、今のハリウッドにおいてトム・クルーズだけだと思う。

その意味でも、演技の引き出しが多く、貴重な俳優ですね。

アクションがなくても圧倒的なエンターテイメント性で楽しませてくれる。

トム・クルーズのフアンは見て損はないですね。

知識がなくてもストーリーがわかりやすいので楽しめる

実話をベースに制作された作品なので背景を知識がないと楽しみにくいかもしれないけれど、メデジンカルテルについては、『ゴルゴ13』である程度わかっていた私にはドンピシャな映画でした!!

背景がわからなくても、分かりやすいストーリー展開なので、シーン事に流れるBGMのセンスとテンポがいいのでストレスはいらず、最後まで楽しみながら鑑賞できる。

人によって、物足りなさを感じてしまうのはストーリーを分かりやすく噛み砕いたためかもしれないですね。

ストーリーは、天才的な航空技術を持ち、航空会社のパイロットとして将来を嘱望とされ、幸せな生活を送っていたバリー・シール。

ある日CIAによってスカウトされ、極秘任務として偵察機のパイロットとして参加するわけだけど、その過程でコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルらと接点を持つことに。

パブロ・エスコバル

かつて、コロンビアの麻薬王と呼ばれていました。
彼が束ねる麻薬密売組織『メデジンカルテル』は総資産が最高で280億ドルだと噂されています。
そのエスコバルと協力して密輸をしていたバリー・シール。
だから、お金の置き場所に悩むほど儲かっていたのも納得できます。

CIAの命令の他に、合法でない麻薬密輸ビジネスで荒稼ぎを始めるのです。

「家にお金を置くところがもうない!」「邪魔だから早くお金を片付けてよ!」と言った奥さんのヒステリックに怒るシーンがあるけど、リアルに置き場所に頭を抱え埋めていたと言われています。

一度でもいいのでそんな風に悩んでみたいものですねぇ。

本編の中でも、その様子が描かれていてバリーの荒稼ぎっぷりがわかります。

この種の映画やドラマを見ている人は私と同様にとても楽しめると思います。

悪いことをして稼いではいけない

人を善悪では、裁くのは難しい。

だから、なにが善でなにが悪なのか判別できなくなったトム・クルーズが演じるバリー・シールは、実在の人物。

映画さながらの破天荒人生が、実際に起きた出来事であったことに、驚き!!、ホントぶっ飛んでます。

予告動画を見る限りでは、重いシリアスなものを想像していたけど、これは、コメディですね。

お金が増えて何ともしがたいところがいかにもアメリカ的。

まぁ悪事を働いているからこそ普通では出来ないことをしているのだけど、その闇のお金で街が恩恵を受けているところが面白い。

最後は致し方ないけれども、アメリカ社会の非業さを感じた。悪いことをして富を築いたとしても、割に合わないと思う。

ある程度フィクションの部分も盛り込まれていると感じるが「そんなバカな」と思うくらい、政府と悪が癒着してつながっているのがわかる。

トム・クルーズも力みのない自然体のままで魅せる演技が良い。

きっとこんな感じで思い通りに大金を手に出来た時代だったのだろう。今では到底見られないラッキーな男に楽しませてもらった。

当初は金を稼ぐために始めた仕事も、途中から何が目的でやっているのかわからなくなる

これこそがお金持ちの心理って感じ!結末がバッドエンドな感じも悪いことで稼いではいけないと物語っている。

まとめ

危うい仕事をしているにもかかわらず悲壮感がない。

全体を通して悪事を働いている映画なのだけどドライな感じが極めて高い映画で、観ていて爽快!

ストーリーも、CIAが元々、優れているとは言え、一般人を偵察者として雇うと言う所からはじまる!

しばらくしてから、麻薬組織に目を付けられ、仕方無く運び屋となってしまう。

その後、巨万の富を得てしまう。

バリーはお金によって狂わなかったが、嫁の弟がトラブルの引き金になる。

冷静に考えれば誰でも解るが、非合法なことに関わると最後悲惨な事になる。

まさにそれをストレートに描いた作品。ハチャメチャな行動だからこそ見応えがあります。

戦争も革命も例外なく全てお金儲けの為だけに、一般人が利用されているだけと知って悲しく思いました。

いずれにしても、本当にこんなことをしていたのかと驚きです。

今なお世界の何処かで似通ったことをしていると思うだけで戦慄を覚えます。

いろんな意味で、とても考えさせられる映画ですね。

『バリー・シール アメリカをはめた男』が観れる動画配信サービス

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