『北斗の拳』がリスペクトした『マッドマックス2』の感想




前作から一変して、世紀末を舞台とした特徴のある世界観。
予算が10倍で、規模は20倍といった印象。

 

2大国による戦争が生じて、石油を求めて暴走族が闊歩する荒廃した世界。

 

その中でマックスは相棒の犬と共に、石油を求め愛車V8エンジン搭載の改造車を走らせているのが冒頭部分。
この時点で、伏線がいいよね。

 

映画の全体の構成も秀逸で、入れ子構造となっていて見事。
改めて見るとこの映画のレベルは非常に高い。

 

荒廃した世界で、常識が通じない残忍な敵軍団を登場させた感性はとにかくスゴイ。
起承転結のリズムが利いた小気味いいストーリーが最後のカーチェイスを盛り立てる。

 

悪役のインパクト、マックスのかっこよさ、何から何までカチッとはまった名作。
本作を下敷きとして、大ヒットした「北斗の拳」の元ネタとしても有名な作品。

 

そんな『マッドマックス2』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

動画はこちらになります。↓ ↓ ↓ ↓


「マックス」という名のかつて遭遇した一人の男に対する長老の回想から物語はスタートする。

 

前作の直後に二大国間で発生した戦争が原因で無くなった石油を巡り、鬼畜のような暴走族が略奪を繰り広げる荒廃とした砂漠の世界へと変化した。

 

警察官であったマックス(メル・ギブソン)は、前作で妻子を殺されたショックから生きる気力を失い、相棒である犬と一緒に改造をした車(V8ブラック・インターセプター)に乗ってあてもなくさまよい続ける生活を送っていた。

 

ある日、マックスはインターセプターの燃料を目的として近づいてきた暴走族の追跡を交わした後、1機のオートジャイロ(小型ヘリコプター)を発見する。

 

そこでオートジャイロのパイロットであるジャイロ・キャプテン(ブルース・スペンス)の襲撃を受けるも返り討ちにし、彼からすぐ近くに燃料を保管している石油精製所があることを教えられる。

 

マックスはジャイロの道案内で、その周辺一帯を縄張りとするヒューマンガス(ケル・ニルソン)率いる石油精製所へと辿り着く。

 

石油精製所に対して、暴走族が連日のように威嚇している。
その暴走族の中に、マックスに追撃してきたウェズ(ヴァーノン・ウェルズ)の姿を見つける。

 

石油精製所から数台のバギーが出発し、暴走族に捉えられる姿を目撃する。

 

マックスはウェズの手によって、負傷をした男性を精製所に運びだし、施設内に入る事に成功するが、間もなく男性が息を引き取ってしまう。

 

リーダーのパッパガーロ(マイケル・プラストン)との取引は白紙となり、車も差し押さえられてしまう。

 

その後、暴走族が精製所から出た住民を車両にはりつけにしながら近づくと「精製所を渡して立ち退けば命は保証する」ということを提案し、立ち去っていく。

 

ヒューマンガスの申し入れに精製所の住民らが徹底的に戦うかそれとも脱出するかで意見が分かれる。
マックスがパッパガーロの脱出計画に手を貸すことになった。

 

マックスは、路上に放置されていたトレーラーの回収すること。

 

行く途中、ヒューマンガス達の邪魔を受けるも、精製所に住む野生児のフェラル・キッド(エミル・ミンティ)やジャイロの助けを得て任務を遂行し、トレーラーを精製所に持ち込み、信用を手にすることができた。

 

その夜、ヒューマンガスが仕返しとして捕虜の処刑を行う。

 

パッパガーロから脱出計画を達成する為にマックスに仲間入りを持ちかけられたが断り、夜明けと共に精製所を後にする。

 

その直後、精製所を出たことを知ったウェズの追撃によって、マックスは負傷し、相棒である犬は命を奪われてしまう。

 

そんな絶体絶命なところ、ジャイロに助けられ再び精製所へと戻り手当を受けることとなる。

 

回復したマックスは、一度は断ったけど、住民たちが目指す「太陽の楽園」へと向かう脱出行の手助けを決意する。

 

作戦の重要な部分となるトレーラーの運転を任され、パッパガーロ、ジャイロら同伴のメンバーと一緒に精製所を出発。

 

運転するトレーラーの燃料タンク目当てに集まってくるヒューマンガスの子分たちを迎え撃ちしていくも、パッパガーロら同伴のメンバーは相次いで討たれ、空から手を貸していたジャイロも撃ち落され、マックスも深手を負い危機的状況に陥ってしまう。

 

マックスの運転するトレーラーから離れないウェズと一緒にヒューマンガスの車両と正面衝突し横転した。

 

暴走族のメンバーがヒューマンガスとウェズの死を把握して居なくなっていく中、一命を取り留めたマックスとフェラルはタンク内に入っていると思われた燃料が赤土であったことがわかり、トレーラーが囮になった陽動作戦だったことを知る。

 

燃料はドラム缶に分類し、別の経路で脱出した住民たちが乗るバスで運び出し、無事に目的地に着くことに成功していた。

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『北斗の拳』が『マッドマックス2』の世界観をリスペクトした

『マッドマックス2』が『北斗の拳』のお手本となったことは、あまりにも有名ですよね。

 

改めて観ると原哲夫先生のリスペクトされた世界観が見事に『北斗の拳』に活かされ、作品が昇華している。

 

まずは主人公のマックス。
上下レザーのジャケットに右だけの肩当てが背中の辺りまでカバーしている辺りはケンシロウを彷彿させてくれる。

 

ケンシロウの顔もマックスそのもの。
本作において、マックスは台詞が少ない。

 

無口で寡黙なところもケンシロウに受け継がれていますね。
マックスが身に付けている愛用の銃は、よく見るとジャギが使用した二連散弾銃。

 

最初は弾が入っていなくて、後になって弾を挿入したら不発弾だったって部分も同じですね。
マックスの自称相棒と称するジャイロ。

 

ゴーグルのしているところがバットと共通している。

 

勝手にマックスのことを相棒だの名コンビだのと言ってちょこまかと言い寄るところもバットとよく似ている。

 

その後、ジャイロは、住民たちを率いる指導者になりますが、バットも数々の試練を乗り越え人間的に成長し、北斗軍のリーダーとなって戦うところが一緒です。

 

悪役たちも『マッドマックス2』がモデルとなったキャラクターが多くいますが、なかでもウエズが一番な気がする。
もうスペードそっくり。

 

赤いモヒカン、プロテクターで覆った衣装、片腕にはボウガン、そして性格も生き写しした敵キャラを見たとき、北斗の拳そのものだと歓喜しました。

ハードな設定が今観ても新鮮です

「マッドマックス2」は、文明社会が崩壊した世の中を生き抜く弱肉強食のサバイバルアクション映画である。

 

無秩序な世界では暴力が支配し、力がないものは死んでいくというハードボイルドな世界を、主人公マックスの視点で描かれている。

 

30年近く前の映画なので、現在のCGによる表現はないけど、その分リアリティーに満ち溢れ、凄まじさがビシバシ伝わってきます。

 

マックスの人物像もドロ臭く、世紀末感溢れる世界観と相まって、感情移入できるクールな魅力的な男に仕上がっている。

 

マックスが運転する車や、ショットガンのセンスも、世紀末観を作り出すスパイスとなっている。
名作は制作費とは無関係であることを示唆してくれる逸品ですね。

 

アクションシーンの迫力はもちろん素晴らしいけれど、それよりも注目したいのが、ストレスを感じさせない展開の上手さ、そして単純明快でありながら時に残酷に、時にコミカルにツボを抑えていて、何度鑑賞しても飽きない。

 

静と動、激しいアクションとマックスが抱える心の葛藤の組み合わせが抜群で観ている方はまたたく間にクライマックスまで引きずり込まれます。

 

個人的には、マックスを慕っている子供を車から降ろす場面はグッとくるものがありました。

 

本作の一番の見どころは、映画後半における爆音轟音入り乱れてのマックスが運転するトレーラーと暴走族との命がけのカーチェイス。

 

問答無用に力づくで、押しまくるシーンは、映画史上屈指の圧倒的迫力です。
今でも語り継がれる偉大な作品であることが伺えますね

まとめ

荒廃した世界で繰り広げる、凶悪極非道の敵と戦う孤高のヒーロー。

 

前作とはかなり作品の雰囲気は異なっているので、好き嫌いというか、前作がいい、今回がいい、と感想のわかれる映画かな。

 

私も前作における人間の荒廃した感じがする独特の世界観は捨てがたく好きだが、本作は正に世界が荒廃している設定で、初めて鑑賞した時は脳天を一撃されたような衝撃感になったのを覚えている。

 

暴走族との抗争をメインにした事で、頭を空っぽにして泥臭い戦いを存分に楽しめることができる。
個人的には、マッドマックスシリーズは、この2が一番かな。

 

それと、メル・ギブソンはやっぱりいいね。
30年以上過ぎた現在でも、観るたびに熱中できる映画ってそうはないですよね。

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