団塊ジュニア世代必見!!『パシフィック・リム』の感想




ネタバレ含みますのでご注意ください。
特撮とロボットアニメを観て育った私には、もうたまらないですね。

 

巨大ロボットと怪獣が戦うという設定は、中年オヤジのハートを鷲掴みにさせてしまう物語です。

 

ギレルモ・デル・トロ監督は、日本の特撮やアニメに精通しているだけあって、心憎い演出が見事。

 

序盤からうまく世界観を取り込み、飽きさせる間もなく、まさにエンターテイメント。
SF的な要素、アクション、デザイン、どれをとってもみごとに映像化していて、要するに、とにかく面白かった!

 

映像は非常に計算された美しさがあり、ロボットや怪獣の重量感や衝撃が伝わってくる。
好き嫌いは別れ易い映画ではあるとけど、僕ら40代の人には、間違いなく一番ビビッと来るはず。

 

続編も4月13日(金)より、公開とあって楽しみです。
そんな『パシフィック・レム』のあらすじと感想をご紹介します。

スポンサーリンク

あらすじ

予告動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓ ↓


2013年、太平洋グアム沖に突如、異世界に繋がる裂け目が生じ、そこから怪獣が出現するようになる。

 

怪獣は街を襲うようになり、太平洋沿岸地区の国々は環太平洋防衛軍 (PPDC) を設立し、対怪獣決戦兵器巨大ロボット『イェーガー』を完成させた。

 

2020年、アメリカ・アンカレッジにて、怪獣が出現。
イェーガーのパイロットであるローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)と兄ヤンシーは共にイェーガー「ジプシー・デンジャー」に乗って戦うが、怪獣の攻撃により、ヤンシーは戦死する。

 

2024年、ローリーは兄の死によって、パイロットを辞め、怪獣の侵略を防ぐ『命の壁』の建造に携わっていた。

 

そんなローリーの元に、かつての上司であるペントコスト(イドリス・エルバ)司令官が訪ねて来て、グアム沖にある怪獣が出現する裂け目を破壊する計画に参加の要請を求められる。

 

ローリーはペントコスと一緒に香港にあるPPDCの基地へと向かう。
そこで、森マコ(菊池凛子)と出会う。

 

彼女は研究者であるが、イェーガーの操縦者を志願し、パイロットとなる。
初めての操縦で、ローリーとドリフトをした際に、怪獣に襲われたトラウマによって失敗してしまう。

 

香港に初めて、二体の怪獣が出現。
先に出撃していたイェーガーは破壊され、待機していたローリーとマコは『ジプシー・デンジャー』に搭乗し、二人の波長が合い、怪獣を倒すことが出来た。

 

喜んだのも束の間、今までのレベルよりも強敵な怪獣が二体出現。

 

それによって、ペントコストは、怪獣が出現する裂け目を破壊する作戦を実行させる。
見事計画通りに破壊し、作戦は成功した。

登場するイェーガーをご紹介します!!

ジプシー・デンジャー / アメリカ


パイロットは、ローリー・ベケット、兄ヤンシー・ベケットの戦死後、森マコに変わる。
戦法は、至近距離で倒す「プラズマキャスター」と『ロケットパンチ』がある。

ストライカー・エウレカ / オーストリア

パイロットは、ハンセン親子、父親が負傷し、ペントコスト司令官と交代。
唯一の第5世代イェーガーである。

 

戦法は、両腕に収納されている刃で怪獣の甲殻を焼き切る「スティング・ブレード」
拳に装備され、怪獣を麻痺させる「メリケンサック」
胸部に内蔵された6連発ミサイルランチャー「エア・ミサイル」がある。

クリムゾン・タイフーン / 中国


パイロットは、三つ子のタン兄弟。
戦法は、奇をてらった動きをする腕の回転ノコギリを使う。

チェルノ・アルファ / ロシア


パイロットは、カイダノフスキー夫妻。
初期型のイェーガーで最古参。
戦法は圧倒的なパワーで怪獣を叩きのめす。

スポンサーリンク

巨大感が素晴らしい

ジプシー・デンジャーの巨大感はわかるけど、どれ位の大きさなのか気になるところ。
大きさはなんと80mです。

 

他のロボット物を比べてもかなりでかいです。
いったい80mがどれくらいか比較した画像がこちらになります。

ガンダムが18m、牛久大仏は台座の高さを引くと約100mと言われているので、若干低い感じではあるけど、その大きさが伺えます。
東京タワーの高さが333mなので、こうして比べて観ると特撮物やアニメの設定が意外とアバウトだと再発見。
でも、ジプシー・デンジャーの存在感は、半端ないですけどね。

操縦方法がカッコイイ

二人で一体のロボットを動かすアイディアが、本作における一番の売り。
一人で操縦すると精神が崩壊してしまうので、『ドリフト』というものを使い、二人が同時に動かす。

 

右脳と左脳をシンクロさせて、意識を同調させる。
簡単な言葉でいうと波長を合わせて戦う。

 

真っ先に思い浮かべたのが、「男女合体」で、超獣と戦った「ウルトラマンA」。
菊池凛子演ずる森マコは髪形と雰囲気が、南夕子を彷彿します。

 

このパターンをロボットアニメに用いたのが、『ゲッターロボ』や『コンバトラーV』。
三人とか五人の操縦者が「心を合わせて」戦うという王道パターン。

 

この、『ドリフト』は作品の中で最も重視されていて、二人の記憶を共有することで、トラウマを引きずり、ロボットを動かせないというドラマが展開され、熱くさせてくれる。

 

互いの気持ちがひとつにならないと動かせないところがいいですね。
次に、『ジャンボーグA』のように、身体の動きを制御ワイヤーによって忠実に操縦。

 

二人で繰り出す、パンチやキックの様相は踊っているようで微笑ましい。
操縦桿握るよりも、叫んでくれたほうが盛り上がり、設定は見事に当たっています。

吹替え版の声優陣が豪華

この声優陣、最高ですね。
杉田智和(機動戦士ガンダムSEED DESTINY:ヨウラン・ケント)
玄田哲章(機動戦士ガンダム:スレッガー中尉)
林原めぐみ(新世紀エヴァンゲリオン:綾波レイ)
古谷徹(機動戦士ガンダム:アムロ・レイ)
池田秀一(機動戦士ガンダム:シャア・アズナブル)
三ツ矢雄二(超電磁ロボコンバトラーV:葵豹馬)

 

まさに、ロボットアニメにゆかりのある人選。
声優を選定した人、超グッジョブです。

 

本作は吹き替えで見ると全然雰囲気が違うような気がします。
字幕だと、ちょっと重たい感じがするんですよね。

 

冒頭の怪獣対ジプシー・デンジャーのシーンは、画面も暗いですし。
最初は字幕で見始めて、しんどいなぁーって思ったから、すぐ吹き替えに切り替えました。

 

何の予備知識もなく、声を聴いて大興奮したのは、言うまでもありません。
やっぱり、プロの声優さんは素晴らしい。

 

作品が昇華します。
ほんと驚きました。

 

特に、癖のある博士を演じた古谷徹と三ツ矢雄二。
アドリブかと思わせる息のあった二人の絡みは必見。

 

脇を固める玄田哲章、池田秀一もいぶし銀の魅力があって隙がありません。
杉田智和の「ロケットパーンチ!」には、感動しましたが、本家本元の石丸博也に言ってもらいたかった。

『トランスフォーマー』との違い

『パシフィック・レム』と『トランスフォーマー』この二つの映画は似ているようで、全くの別物という印象です。

 

どちらの作品がどうこうじゃなくて、好みの問題かな。

 

一番の違いとして『トランスフォーマー』は、ロボット自体が生命体として活躍するのに対し『パシフィック・レム』も同じくロボットが活躍するけど、操縦している人間にスポットが当てられていることが大きい。

 

『トランスフォーマー』の場合、一作目は人物描写が丁寧で、面白かったけど、二作目からはよくわからない感じで個人的には残念な展開でした。

 

『パシフック・リム』は、登場人物のキャラが立っていて、感情移入しやすい。
ローリーとマコの関係は互いに協調し合うところが好感持てるし、司令官も、怪獣退治における心の葛藤がよく伝わります。

 

科学者2人や闇商人ハンニバルも、いい味出していて捨てがたいですネ。
後、デジタル全開の『トランスフォーマー』とは対極に、アナログ的なデザインメカや世界観はノスタルジーに駆られ、何度見ても飽きない。

ロボットアニメの魅力がすべて詰まっている

私はロボットアニメが大好きで数多く見てきているわけだけど、特に70年代の作品が好き。
本作も70年代の要素を存分に反映されています。

 

主人公ローリーは典型的なロボットアニメ王道の熱血キャラ。
相棒である兄の死によって自暴自棄になり転落。

 

苦悩、挫折を味わい、そこから這いあがって立ち向かい、突き進んでいく。
戦闘も叫びながら攻撃してくれるのがいいですね。

 

まさか『ロケット・パンチ』を聞けるとは。鳥肌がたった。
他にも各種必殺技があり、もうなんというか男心をくすぐる仕様が満載。

 

怪獣との対決は基本肉弾戦
取っ組み合って、パンチして、投げ飛ばして、まさに手に汗握る展開。

 

子供のころ、無我夢中でテレビを見ていた記憶を呼び起こしてもらい、鑑賞中に何度も「これだよ!」と心の中で叫んでいました。

 

まさに、子供心がまだくすぶっている私のような大人にとって、宝物でもありますね。
いや、ホント最高でした。

ギレルモ監督の特撮・ロボットアニメのリスペクトが堪らない

ギレルモ監督は、『パンズ・ラビリンス』や『ヘルボーイ』といった独特な世界観やビジュアルが印象的。

 

最新作の『シェイプ・オブ・ウォーター』も同様です。
日本のアニメや特撮に精通していることから、本作においても日本愛的なものが凄く伝わってくる。

 

登場するロボットも、どことなく『鉄人28号』や『ガンダムのガンキャノン』に似ていてニヤリとさせる。

 

アメリカでは、ロボットに人間が乗って操縦するという発想がないことから、永井豪のDNAが見事に受け継いでいる。

 

細かな設定も、心憎い演出が満載している。
例えば、戦闘スーツの塗装のはげ具合、「ゴゴゴ」と重々しく開く格納庫。

 

イェーガーの頭部と胴体の合体は、『マジンガーZ』のパイルダーオンを見事に再現。
創り手の愛に、観ていて心が躍る。

 

イェーガーたちの、質感やカラーリングはどれも感無量。
ビルと並ぶロボットが街並みの中で怪獣と戦う。

 

この設定に興奮しないワケがない
『エヴァ』では、特撮をアニメでリアルに再現し、ハリウッド大作と見比べても遜色無かったが、やはり実写とアニメでは次元が違うので「ハリウッドで作って見たら」という思いはずっとあった。

 

そして、この「パシフィック・リム」で最新の技術を使い、見事やってのけました!
ギレルモ監督の力量の凄さに感動。

 

プロ意識と少年の心を持った魂がダイレクトに作品に反映されている。
日本におけるアニメ・特撮のコンテンツとハリウッドが持つ技術が融合して作品を作るという意味ではひとつの答えが出たと感じる。

 

ギレルモ監督がじゃなかったら、ここまでのクオリティにはならなかったでしょうね。

怪獣の描き方が秀逸

本作において、イェーガーと対極の位置にあたる怪獣。
これまでのハリウッド映画の怪獣と違い、存在感が見事に表現されている。

 

日本の着ぐるみによる怪獣をちゃんとリスペクトしつつ、ハリウッドが積み重ねた生物感が出ていて申し分ない。

 

ちょっと強すぎ感が歪めないですけどね。
例えば、イェーガーがいくら殴ってビクともしないけど、その代わりイェーガーにはダメージをかなり与え、このバランス感が上手いので、ハラハラさせられる。

 

このダメージを受けると、青白い血を流し、ダメージが分かりやすい。

 

怪獣の強さも「カテゴリー」として区別され数値化されることで、ただ新しく出現するのではなく、より強く凶暴になって脅威を増して緊張感が出てよかった。

人間ドラマもよく描かれていますよ

ロボットと怪獣の戦いがメインなので、どうしても人間ドラマの部分が印象に残らないと思うけど、個人的にはよくできていると思う。

 

主人公・ローリーはドリフトが長けていたことから、イェーガーのパイロットとなって怪獣を倒すことで有頂天になる。

 

油断していたところ怪獣に倒され、しかも兄を失うという経験をする。
その痛手は大きく、パイロットを辞め自分を責めることになる。

 

やがて彼は再びイェーガーのパイロットになるのだが、そこで彼は、もっと過酷な運命をもったマコと出会う。

 

彼女は復讐のために怪獣を倒そうと訓練を続けている。
ローリーは運命を感じ、ドリフトの相手として認め合う。

 

後、ストライカー・エウレカを操縦するハンセン親子の葛藤もよく描かれていますね。
息子のチャックは偉大な父であるハークに対して劣等感を持っている。

 

だから、いつも虚勢を張っている。
自分より優れたパイロットが現れると、それを認めたくなくない為、喧嘩腰になる。

 

もしかしたら、親父とのドリフトを取られるかも知れないと焦るのだ。
そんなチャックも、ローリーとマコの活躍で認めることになる。

 

脅威に立ち向かう人間の強さと弱さが丁寧に描かれて重みがあり、希薄さは感じません。

まとめ

最初から最後まで全力で飛ばし、見所あるシーンがふんだんにあり、ギッシリ詰まって満足感は「特盛り」を平らげた気分です。

 

世界的に興行収入が、4億ドルを超えたことにより、満を持して続編の公開が決定されました。

 

公開日は4月13日(金)からとなります。
タイトルが『パシフィック・リム: アップライジング』
予告動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓ ↓

 

前作の舞台から10年後を描いています。
今回の主役は、ペントコストの息子がパイロットとして活躍。

 

演じるのは、ジョン・ボイエガ。
『スターウォーズ/最後のジェダイ』で、フィン役がお馴染み。

 

今年に入っても『デトロイト』で主役の一人を演じるなど、勢いがあります。
後、イェーガーのデザインも一新され、早く新作が観たいですね!

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です