映画『蘇る金狼』あらすじとネタバレ感想・男のロマンが炸裂!!




ネタバレが含んでおりますのでご注意ください。

松田優作と村川透監督コンビによるピカレスク・ハードボイルドの傑作。

遊戯シリーズから始まって、アクションスターとしての総決算的作品であり個人的には、彼の映画の中では一番好き。(ドラマでは『大都会Part2』の徳吉刑事が好きですね。)

ハワイで実弾射撃訓練を積んだこともあって、皮のツナギを着た銃撃シーンは迫力満点。

単なるアクション映画に主演する俳優というレッテルに堪えられなくなり、徐々にシフトしていった松田優作。

やっぱり『最も危険な遊戯』から「野獣死すべし」までの78〜80年の頃のファンが一番多いじゃないかな。

そんな『蘇る金狼』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ


主人公・朝倉哲也(松田優作)は、昼と夜、別の顔を持つ。

昼は資本金15億円の東和油脂本社経理課に勤めるサラリーマン。

夜はボクシングで強靭な肉体を作り、野望に燃える冷酷無比な一匹狼。

その彼の野望とは、自分が勤める東和油脂を乗っ取ること。
一人の男の知恵と強靭な身体を武器に敢然と挑む。

手始めは、銀行の現金輸送車を襲撃。
計画にミスはなく、一億円を手に入れる。

しかし、紙幣は通しナンバーであることからそのままでは使うことができない。そこで、いったん麻薬に替えて、マネーロンダリングしようと考え、海神組と接触をはかる。

海神組は口封じの為に朝倉を消そうとするが、逆に反撃し、市会議員・磯川が元締めであることを聞き出す。

東和油脂の内部事情を探る為に朝倉は、経理部・小泉部長(成田三樹夫)の愛人である永井京子(風吹ジュン)に近づく。

朝倉は新聞記者に扮して、磯川と接触。
取引に応じることになり、後日、取引場所に向かう朝倉。

予想していた通り、磯川の手下が待ち伏せをしていた。
朝倉は一人残らず始末する。

取引場所に訪れた磯川は、手下を使って朝倉を殺そうとするが、先に始末されたことを聞かされ、朝倉は一億円と引き換えにヘロインを手に入れる。

朝倉は京子から会社の機密を次々と手に入れる。

経理次長の金子(小池朝雄)が、総会屋の美人局により、手帳に記載した機密事項を写真に撮られ強請られている事を知る。

牙をむき出した男の野望は、一歩また一歩と前進。
総会屋を消した殺し屋が今度は、会社を強請ってきた。

朝倉が根回しをして、殺し屋の始末を請け負う。
殺し屋を始末した朝倉は金子と共に清水の別荘がある葉山に向かう。

別荘に近づいたところで車から降ろされてしばらくすると、金子から拳銃を突きつけられる。
金子から拳銃を奪い、社長がいる別荘へと向かう。

朝倉は社長と重役陣を相手取り、自分を殺そうとした落とし前として、東和油脂の株200漫株を要求する。

社長は、要求に対し却下するが、殺し屋・石井を殺すことを指示した様子を録音した音声を聞かせ、200万株をものにする。

遂に朝倉は社長の末娘・絵里子とも婚約にこぎつけた。会社のトップまであと一歩のところまで登りつめた朝倉に総会屋の鈴本が接触してきた。

鈴本は、東和油脂に強請りをした総会屋・桜井を殺された恨みを晴らす目的で、朝倉が所有する200万株を時価の3倍・24億で買うことを提示する。

朝倉は24億円をドル紙幣で用意することを条件に提案を受けた。朝倉は、磯川の取引で手に入れたヘロインを小泉に1億2000万円で売る。

朝倉によって麻薬中毒になってしまった京子の為に購入したことを知ってしまった京子は絶望する。

朝倉は京子と海外に行くことを計画して彼女と落ち合うが、京子は朝倉の本心が分かないことから、朝倉と抱き合うと持っていたナイフで胸を刺し、朝倉に首を絞められ息絶える。

空港に向かうが、致命的な傷にも拘らずよろめきながら辛うじて搭乗する。

朝倉の異常な様子に客室乗務員が心配して声をかけるが、朝倉は青ざめた顔で意味も分からぬ言葉を発して、息絶えた。

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男のロマンを痛快に描いている

サラリーマンで、平社員、定年まで頑張ったところ辛うじて係長。
学歴・スキル・容姿とさえない男が、実は隠されたもうひとつの顔がある。

普通のサラリーマンが二重生活している設定は、よくあるパターンだけど、ここまで徹底していると見ていて気持ちいいね。

鍛え上げられた肉体と冴えわたる頭脳、そして、怖いもの知れずの度胸、それらを兼ね備えた一人の男が、あの手この手を使い、瞬く間に弱肉強食の世界で頂点へと上り詰める。

これこそまさに男のロマン。
朝倉は完全に自分中心で生きているよね。

「おい、大株主様にコーヒーぐらいもってこんか!ねぇ?」
もう、たまんないね。

私も会社の上司や重役連中の前でこんなセリフ吐いてみたい…
こんなに、ふてぶてしいキャラが似合う俳優って今いないよね。

一般社員は、リストラに怯えているというのに、一向に減らない大企業の不祥事。

いつの時代でも、会社の上役連中は、私利私欲の為にずるいことやって、会社の利益食いモンにしてるんだろうなぁ。

得意先や上司への作り笑いからくるストレスで発狂寸前になる時、この作品にどれだけ救われたか。

朝倉こそ、私達サラリーマンのドス黒く渦巻く怨念を晴らしてくれる、唯一のカタルシス。

サラリーマンは、必見ですよ。

脇役陣の豪華さ

千葉真一、岸田森、成田三樹夫、佐藤慶、小池朝雄他脇役陣の豪華さが、それぞれの良さを存分に発揮している。

特に次の三人の俳優に注目です。

岸田森

白で統一された上下の服・安っぽい黒の皮コート・白い杖にサングラスという独特のファッション。
一目見ただけでインパクト大。

只の殺し屋をここまでキャラ設定し、作りこむ。
チョイ役でも、この人の演技は主役を食ってしまうんですよね。

「ギャラァ、高いよぉ」「恨み深いよぉ」と変なしゃべり方。
いやぁ、怪演です。岸田森ワールド全開です。

成田三樹夫

成田三樹夫は,松田優作の映画には欠かすことが出来ない役者。

ドラマ『探偵物語』でも服部警部役として、肩こりが酷いことから、トンカチで肩を叩くアドリブが堪らなく可笑しかった。

本作でも,上司としての立場から一転立場が危うくなったと悟るや、「悪かった、謝る、僕が悪かった。いや、金子がねぇっ」と部下に責任を押しつける見事な演技。

笑いをとるシーンでないのに笑えるところがすごい。

千葉真一

惜しむのは千葉真一演じる総会屋の桜井。
本来なら、これから伸びていく俳優を使うべきではと考えてしまう。

まぁ、大人の事情があったんでしょうね。私としては、空手を使って、松田優作と派手な格闘シーンが見たかったですね。

せっかく、アクションが出来る人が主演しているのにもったいない。
でも、カーチェイスを繰り広げ、壮絶な死に様は、圧巻です。

スピーディーな演出に手に汗握る

社長以下重役連中が優作に顔を見せる時に、グァーッとシャッターが上がる部屋は、重厚感があり、会社の存在を大きく見せている。

無人島に朝倉が潜入し、磯川の手下を次々と倒していくシーンで、ンネルを抜けてから、壁伝いに走り、ハシゴの上の敵を倒すまでの1カット撮影がとにかくスゴイ!

撮影の仙元さんの手持ちカメラのブレ感が緊張感をアップする。

朝倉の自宅に飾られたワケの分からない民族のお面も不気味で、屈折した性格を表している。暴れた後に仮面を被って椅子に身体を投げ出すように座る朝倉は有無を言わさぬものがある。

空港でよろめきながら歩く朝倉の背中を俯瞰した位置から延々と長回しで見せるカットも好きなシーン。

つまずいて倒れるだけでも絵になり、哀愁を帯びてしまう。

ラスト有名な「ジュピターには何時に着くんだ」と発した後に、崩れ落ちる表情は強く印象に残りますね。

今の邦画に、この雰囲気を出すのは、難しい。

ラストシーンの意味とは?

朝倉は永井京子と落ち合い、裏切られたと思った彼女にナイフで刺されてしまいそれが致命傷となってしまう。

飛行機に搭乗した朝倉は危篤状態で、最後客室乗務員に「木星には何時に到着するのか?」と尋ねます。

個人的な主観になってしまうけど、朝倉は自分のことを神と思ったのかな。それは、木星を最初「ジュピター」と英語でいっているから。

ジュピターは、ギリシア神話において、ゼウスと同様と捉えられています。
ちなみにゼウスはローマ神話で、ユーピテル(英語読みでジュピター)に該当。

オリュムポス12神の家族並びに人類双方の守護神・支配神とされている。

以上の事から、死にゆく朝倉の魂が帰る場所を暗示しているのかも知れないですね。
波乱万丈の人生を送った、朝倉の最後のセリフに相応しい。

『蘇える金狼』の意味を考えてみた

朝倉哲也は、アルバイトで生計を立てながら大学の夜間部を卒業し、辛うじて大手商社・東和油脂に就職することが出来た。

しかし、どんなに真面目に働いたとしても、将来の展望は望めそうもないことはわかっていた。

権力を握る者が美味しい思いをする腐った世の中なら、自分はそれよりも、さらに大きな力を身に付けてのし上がってやろう。

そのためには、まともな方法でやっていては野望が達成することは不可能だ。

だが、暴力と悪巧みを駆使すれば、野望は実現する。

そのことから朝倉は、表向きは真面目なサラリーマンを装って、チャンスをうかがっていた。

徹底的に自分を鍛え上げるために、生活費以外の給料をすべて自己投資にあてた。

そして、機が熟した時に、現金を強奪したことによって、これまで内に秘めていた狂暴性を蘇らせて、突き進んでいく。

狼は裏表があって、油断のならない人物のことを指す表現として用いることもあります。

金の亡者となった2面性の顔を持つ男の危険性を的確に表そうとして「狼」という言葉を使ったと思います。

まとめ

『蘇える金狼』は何と言っても抽象的なラストシーンが強烈にインパクトを与えています。

最後、飛行機の中でC.Aに尋ねた「ジュピターはまだですか」は、『野獣死すべし』のリップ・ヴァン・ウィンクルのシーンと並び、もはや伝説となっていますよね。

私はこのシーンよりも、風吹ジュン演じる京子が朝倉にとって、命取りになるくだりが印象に残っている。

野望を成し遂げた朝倉の心に、自分の為だけに利用した京子の存在が大きくなっていく。

京子はそうとは知らずに、破滅へと進んでいく心理描写が非常に丁寧に描かれている。

京子の遺体の上に、彼女のために用意した航空券をちぎって紙ふぶきのようにバラまいているところに、主題歌が流れ、非常に効果的に演出され、グッとくるシーンですね。

その後、飛行機に搭乗するために空港を歩いて行く松田優作の後姿が悠然と歩いていると思ったら、突然倒れてしまい、また、立ち上がってよろめきながらも歩いていく。

京子に刺され、もう死ぬ間際とわかっているんだけど、前に進んでいく男の背中が、色々と物語っていて悲しくも格好良いなぁと感じた。

後、私はブルース・リーが好きなのですが、どうしても松田優作と対比して見てしまいます。

ブルース・リーの映画に例えると、『遊戯シリーズ』が、「ドラゴン危機一髪」、『ドラゴン怒りの鉄拳』などの香港で制作されたものになり、『燃えよドラゴン』に該当するのが、この『蘇える金狼』になる。

私の勝手な解釈です。

これだけパワフルな作品が今後作られるだろうか?

いや作られないだろう。
これぞ、松田優作という作品です。

『蘇える金狼』が観れる動画配信サービス

動画配信サービスには興味があるんだけど、どれも似通っていて区別がつかない。

いざ申し込もうとしても、付加価値がわかりづらいので、自分でわざわざ調べるのも面倒くさいですよね。

他にもやることがあることから、どうしても後回しになってしまう。

私も動画配信サービスを決めるにあたり、色々調べるのが面倒で、放置していた経験があるのでよくわかります。

映画好きなあなたであれば、配信本数が100,000本以上と競合他社と比較してもトップレベルであるU-NEXTを選択すればまず問題ないです。

そこで、まず気になる料金体系を表にまとめました。

月額 1,990円+税(毎月1,200ポイント付与)
本数 120,000以上(約40,000本はレンタル)
形式 月額見放題+個別課金(レンタル)
お試し期間 31日

この表を見てまず思うのが、「毎月2,000円近くも払うのはもったいないなぁー」と感じるはず。

確かに、他の動画配信サービスと比べても高いです。

でも、その金額に見合うだけの付加価値を簡単に紹介しますね。

新作映画が早く見れる

基本料金が、他社と比べて高いことは一見弱点のように見えますが、他社の配信サービスでは観ることができない作品をいち早く観られるという強みは大きいですね。

毎月貰える1,200ポイントを使えば、新作が2本見ることができます。

BOOKサービス(電子書籍サービス)がある

U-NEXTに申し込むと、動画サービスと併用して、BOOKサービスが利用できます。

雑誌は約70誌が無料で読み放題。

『週刊プレイボーイ』、『週刊東洋経済』、『日経トレンディ』等。

漫画は約20万冊の品揃えです。特に少年・青年コミックが充実。

無料の漫画もあります。

また、毎月1,200円分もらえるポイントを使って、マンガや書籍の購入に使うことができます。

クレジットカード以外の決済方法がある

動画配信を使ってみたいと思っている人の中で、ネットからクレジットカードの情報を登録することに不安を感じている人もいるはず。

個人情報の流出に関する事件が後を絶たないことから、自分の身に降りかかったら怖いですからね。

クレジットカード以外に『U-NEXTカード』と『U-NEXTギフトコード』を使った決済方法があります。

Amazonギフト券やiTunesカードと同じ形態でコンビニなどで販売されており、レジに持っていき購入するかたちです。

詳しくはレビューに書きましたので参考にして下さい。

毎月貰えるポイントを使い映画館で鑑賞ができる

毎月貰える1,200ポイントを使い、全国のAEONシネマ、松竹マルチプレックスシアターズ、ユナイテッド・シネマ、そしてオンラインからチケット予約ができるKINEZOと4つの場所にて使用可能。

映画館で利用すれば、ポイントを割引と捉えて使うこともできます。

また、ポイントを貯めればその分割引で映画を鑑賞できます。

映画館でポイントが使えるのは、頻繁に映画を観る人にとって、魅力的だと思う。

映像は「フルHD」を採用して、クリアな画質

『フルHD』とは、フルハイビジョンの略。

簡単にいえば『HD(ハイビジョン)』よりきめ細かくなった美しい映像です。

U-NEXTの映像画質はフルHD(1,080p)が標準なことから、非常にくっきりと鮮明でキレイ。

Blu-rayと同様の解像度(1,080p)を配信していて、レンタルDVDと比べても高画質の映像を楽しむことができる

テレビやYouTubで楽しむことができるので、映画を見る為にわざわざ毎月お金を払うのはもったいないと躊躇してしまうのは普通であり当然です。

私たちは「無駄遣いをするな!」と教育を受けてきました。

「余計なものをすぐに買ってしまう」という理由から、お年玉はすぐに取り上げられましたよね。

『無駄遣い=悪いこと』という刷り込みから、どうしてもお金を使うことに躊躇してしまう。

終身雇用の崩壊や消費税が10%と、この先のことを考えると不安になり、無駄な出費は抑えなければいけない。

確かにその通りです。

もちろん、無駄遣いはしないほうがいいのですが、この無駄遣いの定義を多くの人が間違った解釈をしているんです。

世間一般が思っている無駄遣いを積極的に行う人だけが、人生をストレスなく健康で過ごしています。

人それぞれ価値観が違います。

自分の心が癒せるものにお金を支払う事で、それがモチベーションとなって仕事に活かすことができます。

つまり、興味があることに出費を抑えてガマンしていては、ストレスが溜まるだけでむしろ悪循環です。

iPhoneで有名なAppleのCEOであったスティーブ・ジョブズも言っていますが、最も大切なのは、自分の心と直感に従うことが大事。

心が満たされている人は、生活に余裕が生まれ、普段から笑顔を絶やさずにいるので、幸せを引き寄せます。

充実した毎日をあなたに送ってもらいたいです。

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