『パルプ・フィクション』ネタバレ・あらすじ・感想とは?




初見で観た感想は、とにかく面白かった。
主演のジョン・トラボルタが好きでないことが理由で避けていたけど、なんでもっと早く見なかったのだろうと後悔。

 

映画会社に媚びを売って作っていなくて、特定の人にだけ喜んでもらえる姿勢がカッコイイ。
まさに、合わない人はこの映画は何がいいのか、さっぱり理解できないと思う。

 

しっちゃかめっちゃかで、強引につなぎ合わせただけとも捉えることもできる。
だけど、少なくとも、本作のように雑多なものを一つにまとめているのも一歩間違えてしまうと駄作になるが、娯楽作品としてまとめたセンスは、ファンが多いのもうなずける。

 

尺は長いけど、ダレることなく楽しめる。
そんな『パルプ・フィクション』のあらすじ・感想を紹介します。

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『パルプ・フィクション』:あらすじ

ストーリーは、オムニバス形式で繋げている。
取り立てて真新しい話ではなくどちらかといえば、地味な話。

 

ボクシングの試合に八百長を企て人儲けしようと目論む地元マフィアのボス。
八百長を強要されたボクサーとマフィアの殺し屋二人をメインに進む。

 

主人公が惨めに死んだり、マフィアの殺し屋の一人があわよくば死んでいたところ奇跡的に助かり、聖者の如き道を行ったり、人間は、ちょっとした出来事でどうにでもなってしまうものなんだと思わずにはいられない。

 

しかし、そんな感傷的な気持ちは起きない。
映画のタイトル通りパルプ・フィクション(安っぽい話)なので感動はない。
タランティーノ監督の風刺が効いていて面白い。

『パルプ・フィクション』感想①:時間軸

この作品の面白さは、何と言っても、時間軸を絶妙に組み替えたことにある。
物語の中盤で、ブッチ(ブルース・ウィルス)が自宅に金時計を忘れ回収しに立ち寄った際にトイレから出てきたヴィンセント(ジョン・トラボルタ)を殺害。

 

「何これ?主人公死んじゃったじゃない。」と余りにもあっけないので面喰った。
まだ、40分近く時間が残っているけどどうなるんだろう。

 

実はヴィンセントが死んでいなかった展開で、逃走したブッチを追いかける話かと思っていたところしばらくしてからジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)が聖書を読み上げている場面に変わる。
ここでようやく、この映画の進行が、時間軸に沿っていないということに気が付く。

 

ボスのマーセルスにアタシュケースを届けた時に何で二人とも短パンにTシャツだったのか?
冒頭のファミレスで強盗の話を目論んでいたカップルは何だったのか?
一見でたらめのように見えたストーリーがひとつになるところが何とも言えない。

 

時間軸的なエンディングは映画の半ばにあって、映画の時間軸の最後にあるわけではない
ただ、この仕掛けだけで、最後に緻密に計算された編集が1つに終結された時、なんともいえない快感を与え、終りを告げるほんとにエキサイティングな映画になっちゃうのだからすごい。


出典:http://natalie.mu/eiga/news/164581

『パルプ・フィクション』感想②:オタク要素

おそらく初見だけでは、3つのエピソードが時間軸をずらして編集していることが分かりづらく感じると思う。

 

作品が気に入ったのであれば、もう一度見ると更に面白さがわかる。
例えば、ヴィンセントは、トイレに行くシーンが多いことに気づく。

 

ヴィンセントはトイレに入っていたからこそ殺害されるので、ちゃんと伏線回収をしている発見ができる。

 

結局この作品にとってストーリーは重要ではなく、見るたびに新たな気づきがわかり、タランティーノの意図がわかるオタク要素を盛り込んでいることが魅力。

 

後は、場面毎の濃密な映像、会話の面白さ、センスある音楽、過激な描写を組み合わせ、ハイテンションで爽快感を味わう映画。

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『パルプ・フィクション』感想③:会話の面白さ

会話は、ストーリーを進行させていく上で最も大事な要素と思っていた価値観をぶち壊した。
殺し屋二人のハンバーガーについての本編とは全く関係ないマニアックな会話を聞いていても飽きないし、それでいて卒なく仕事をこなすから何だかクールだ。

 

思い返せば、もうストーリー進行などお構いなしに、ひっきりなしに無駄話を続ける登場人物たち。
これは脚本通りなのかアドリブなのか定かでないですが、二人を含め皆とも生き生きと演じている。
ここまで、役者の個性を生かしているタランティーノがすごい。

 

より会話を楽しむために字幕ではなく、ぜひ吹替えで観ることをおススメします。
私は、Amazonプライムで視聴しましたが、声優さんが申し分ないです。
特にサミュエル・L・ジャクソン演じる大塚明夫さんは最高ですね。

まとめ

『パルプ・フィクション』は理屈なんかなく、ただ面白い。
ただそれだけです。

 

ぶっちゃけ、この作品にはテーマはありません。
あるのは、タランティーノの価値観が合うかどうかにつきる。
ブルース・ウィリスが拳銃ではなくあえて日本刀で相手を倒すシーン、これはタランティーノが日本の任侠映画にリスペクトしていることが伺われ、『キル・ビル』にも取り入れている。

 

だから、万人受けするとは言い難いですよね。
彼の監督した他作品を見て合わないと感じたなら鑑賞はしない方が良いです。

 

この『パルプ・フィクション』ほどタランティーノの魅力が全開になっている作品はない。
私は、この映画が傑作だと断言します。

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