映画『スティング』作品構成の素晴らしさを解説します




ネタバレ含みますのでご注意ください。

1974年度アカデミー賞の作品、監督、脚本、美術、編集、衣装、編曲の七部門でオスカーを獲得した作品。

暴力行為を軽蔑し、頭脳で相手を出し抜くことを生業とした粋な男たちが、1930年代のシカゴ・ギャングのボスに一泡吹かせる痛快な物語。

二転三転のどんでん返し、話術の巧妙さは絶品ともいえる構成。

ラストの大どんでん返しは必見。

40年以上前の作品とはですが、今観てもとても楽しめる作品です。

そんな『スティング』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

1936年のシカゴ、3人組の詐欺グループがマフィアの手下とも知らず、1人の男をだまし大金を騙し取った。

なんと、そのだまし取った金はニューヨークの大親分ドイル・ロネガン(ロバート・ショウ)に納める金であったことから、ルーサー(ロバート・アール・ジョーンズ)は殺害されてしまう。

仲間の1人である、フッカー(ロバート・レッド・フォード)にも組織の追手が延びていた。

おまけに、情報を聞きつけてフッカーから金をせしめようと詰め寄ってきた、スナイダー刑事(チャールズ・ダーニング)に、1000ドルのニセ札を渡し、それがバレて、組織とスナイダー両方から追われるかたちとなった。

ルーサーの仇討を決めて、フッカーはシカゴのヘンリー・ゴンドルフ(ポール・ニューマン)の下へと向かう。

ところが肝心のゴンドルフの現状は、ギャング同志による抗争に巻き込まれFBIに追われている始末。

今では、愛人であるビリーの家で身を潜めている有り様だった。

だが、ゴンドルフは、親友であったルーサーの敵討ちを協力することにした。

それからゴンドルフは、かつての仕事仲間を集め、ロネガンの身辺を探らせ、彼がシカゴに来る際に、必ず列車の中で、ポーカーをやることを調べ上げる。

そして、最終的にはノミ競馬で騙す計画を立てる。早速、目ぼしい物件を見つけ、ノミ競馬場の準備に取り掛かる。

ゴンドルフとフッカーはロネガンが乗る列車に乗り、車掌にポーカーの話を切り出して、参加する。

ゴンドルフは、いかさまによってロネガンに圧勝する。

それに加えて、ロネガンのサイフはビリーによって、取られており、負けた金額を支払うことが出来ない状況だった。

ロネガンがいる車両にポーカーの金を取り立てにきたフッカーは、ゴンドルフが実はイカサマをしてかったことをロネガンに打ち明け、負けた金額を上回る儲け話を持ち込む。

フッカーの話では、ゴンドルフが執り行っているノミ屋では、競馬中継の電送が、電報局の局長と組んで2分遅らせて電送しているので、1着の馬券を買うことができるので、ゴンドルフを破産させることができるというのだ。

それと引き換えに、ゴンドルフが手掛けているものを自分に引き継がせてほしいというのがフッカーの提案だった。

そんなゴンドルフの動きに、FBIがチャンスを伺っていた。

フッカーを追っているスナイダーも周囲をうろついている。

そこにFBIの目に留まり、スナイダーに対し、「フッカーは、FBIが逮捕しようとしているゴンドルフと繋がっているので、協力をしてほしい」と言われる。

その頃、ロネガンはフッカーの儲け話が果たして信頼できるものであるのか、色々とフッカーの原動を見ていた。

そして、ロネガンはこの儲け話に確証を得て、50万ドルをレースに注ぎ込むことにした。

レースがスタートしたその瞬間、FBIが一斉に踏み込んできた。

ゴンドルフはその状況から、フッカーによる裏切りであることがわかると、ピストルでフッカーを撃ち抜き、それと同時にゴンドルフもFBIのピストルによって倒れる。

騒然となっている中、スナイダーはロネガンを外に連れ出す。

そしてなんと、FBIまでもが、ゴンドルフが手配した仲間によるものだった。

こうして、ゴンドルフとフッカーはルーサーの敵討ちを取ることが出来たのでした。

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キャスティングが素晴らしい

ゴンドーフは凄腕の詐欺師とあって、段取りに余念がない。

一方、まだ血気盛んなフッカーをさりげなくフォローする。

ポール・ニューマンの人生を重ねた年輪が醸し出す包容力がカッコよくほれぼれと見てしまった。存在感が凄いですね。

ロバート・レッドフォードがとにかく走る。

俊敏で、躍動感に満ち溢れ、颯爽とした印象がいい。走る姿が残念な役者も多い中、サマになってますね。

後は何といっても、ロネガンを演じたロバート・ショウですね。

『007ロシアより愛をこめて』のション・コネリー演じるジェームズ・ボンドと列車の中で対決するシーンはシリーズ屈指の名場面として有名。

今回のマフィアのボスも金とプライドに執着し、平気で人を殺す非情な男。

列車での息詰まるポーカー対決は言葉を発しなくても、貫録があり、重圧感が半端ない。悪役はやはりこうでなくちゃ主役が引き立ちませんからね。

その他,個性派の俳優が映画の展開に従って次々と登場してくる。

個々に人物のキャラクターを映画の中で生き生きと演じているところがすがすがしい。

引用元:http://www.theaceblackblog.com/2012/09/movie-review-sting-1973.html

作品の構成が上手い!!

こんな面白い映画があったんだ。
これが『スティング』を始めて見た時の感想です。

派手なアクションも大好きですが、構成のうまさで満足する作品はあるようで意外と少ないので、とても新鮮でした。

映画が娯楽であることを証明したような作品。これぞまさにエンターテイメントですね。

やはり面白い映画とは画質とか派手さではないと思います。

しっかりしたストーリ、それにぴったりあっている俳優だちが名作を作るのだと思います。

マフィアのボスに殺害された仲間が、仇を取る為に、凄腕の詐欺師と手を組んで陥れる話。

一歩間違えると陰惨な内容になるところ、明るく、軽快にそしてスリリングな展開。

落としどころもうまく、ツボを抑えていると感じました。だから、古さを感じないんですよね。

全体を六章にわけて、各パートに題名をつけて展開していく形式は逆にお洒落。よいものは古い手法を使っても時代を超越しています。

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの師弟関係は微笑ましく、詐欺師なのに応援したくなる設定は上手いですね。

この2人による最後の土壇場で仕掛けたどんでん返しには参った。心地よくハメられたと知ったときの爽快感はいいですね。

ロネガンが詐欺にあった手口とは?

ロネガンが、ノミ屋で聞いていたレース中継は、電信でレースの結果を知らされたゴンドルフの仲間が本物ぽく真似たものです。

ついでに、電信というのは、レース実況を読み上げながら見ていた紙テープ見ないなアレです。

だから、レース内容をいくらでも自分たちの思うがままに操作ができたというわけです。

競馬中継は通常ラジオにてレースの模様を流します。ロネガンはリアルに行われているレースの実況を聞いていると思い込んでいる。

簡単にいうと、50万ドルを賭けたレースは、ロネガンに教えた馬が2着になるように差し替えたわけです。

実際に、後からロネガンがレース結果を調べれることを想定して、行ったと考えられます。

現在の貨幣価値にしてみました

1936年当時の貨幣価値が、現在だとどれ位なのか、換算レートを1ドル110円として計算した表がこちらになります。
参考元:http://westegg.com/inflation

1936年 2017年 日本円(千円未満切捨て)
3,000ドル 53,967.44ドル 5,936,000円
500,000ドル 8,994,573.85ドル 989,403,000円

こうして見ると、フッカーが一晩で、6百万近くの大金を惜しみなく賭け事に使う無鉄砲さや、ロネガンが10億もの金を使ってまで、ゴンドーフを潰しにかける執念が伺えます。

軽快なピアノ音楽が最高

音楽がスコット・ジョプリンの『ラグタイム・ピアノ』
会社の保留音でよく聴く曲。

こちらがピアノで演奏された曲です。↓ ↓ ↓

曲もアレンジされ、何度も同じ曲を繰り返し、急いでいる時に聴くとイラッとしてしまい、あまり良いイメージを持ってなかったけど、改めて聴くと明るく元気になります。

音楽って、聴くときの環境によって印象が180度も変わるんですね。

かつて勤務していた社長の携帯の着信音も同じく『ラグタイム・ピアノ』。この作品を見てから、社長の風貌を見て一発でわかりました。

口髭を蓄え、外出時は必ずソフト帽を被り、ステッキを持っている。スーツも高級店でオーダーメイド。

まるで『スティング』のポール・ニューマンになり切り、酔いしれている姿が懐かしい。

幸い私以外、映画好きがいないこともあってわかりませんでしたが、会社の近所では、ちょっとした有名人でした。

まとめ

映画の面白さを堪能できた心底思える珠玉の1本。

アカデミー賞作品賞を含む7部門を受賞した作品とあって申し分なし。

脚本も小気味よく、計算されつくした構成に感心します。

そして、俳優もポール・ニューマンを筆頭に、ロバート・レッドフォード、ボス役のロバート・ショーといった各々の芝居が厚みがあり秀逸。

本作は、簡単に言えば、犯罪ドラマであるけれど、この手の作品にありがちな、重苦しい雰囲気が全くなく、軽快なテンポでグイグイと話に引き込まれていく。

この、騙し騙されの駆け引きが絶妙で、最後の最後で、我々を騙す心地よさ。

どんでん返しが有名な作品は、往々にして二度三度とは鑑賞できないものですが、この映画は別。

鑑賞後の爽快感は、「これぞ映画を観た」という気分になります。

見るたびに最後のどんでん返しに向けた伏線の張りかたがわかり、また新たな発見がある。

何度見ても楽しめる作品です。

『スティング』が観れる動画配信サービス

動画配信サービスには興味があるんだけど、どれも似通っていて区別がつかない。

いざ申し込もうとしても、付加価値がわかりづらいので、自分でわざわざ調べるのも面倒くさい。

他にもやることがあることから、どうしても後回しになってしまう。

私も動画配信サービスを決めるにあたり、色々調べるのが面倒で放置していた経験があるのでよくわかります。

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でも、テレビで楽しむことができるのに、映画を見る為にわざわざ毎月お金を払うのはもったいないと躊躇してしまうのは普通でありむしろ当然です。

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「余計なものをすぐに買ってしまう」という理由から、お年玉はすぐに取り上げられましたよね。

『無駄遣い=悪いこと』という刷り込みから、どうしてもお金を使うことに躊躇してしまう。

終身雇用の崩壊や消費税が10%と、この先のことを考えると不安になり、無駄な出費は抑えなければいけない。

確かにその通りです。

もちろん、無駄遣いはしないほうがいいのですが、この無駄遣いの定義を多くの人が間違った解釈をしているんです。

世間一般が思っている無駄遣いを積極的に行う人だけが、人生をストレスなく健康で過ごしています。

人それぞれ価値観が違います。

自分の心が癒せるものにお金を支払う事で、それがモチベーションとなって仕事に活かすことができます。

つまり、興味があることに出費を抑えてガマンしていては、ストレスが溜まるだけでむしろ悪循環です。

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