映画『ブリット』のあらすじと感想をご紹介します




ネタバレ含みますのでご注意ください。
サンフランシスコを舞台にした刑事ものの傑作。

 

スピード狂で知られるスティーヴ・マックィーンが自ら独立プロを率いて制作・主演。

 

オープニングの出だしから本作はカッコいい。出だしの10分くらいまで、会話がないままストーリーが展開していく。

 

淡々として退屈になりがちなところ編集がうまく処理をしている。

 

その為、余計な雑音に耳を傾けることがないので観る側に集中力を引き起こさせてくれる。

 

字幕に目をやる必要もないことからより一層役者の演技に引き込まれます。表情と動きで話が進んでいく。

 

深く窪んだ大きな青い瞳と口元に伸びる大きなしわだけで、すべてが伝わってきます。

 

無敵な刑事ではなく警察組織に翻弄され刑事の重苦しい姿が描かれてゆきます。

 

要はそんなスティーヴ・マックィーンを受け入れることができるかできないかで作品の評価がわかれます。

 

個人的には、面白いと断言したい。

 

そんな『ブリット』のあらすじと感想を紹介します。

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あらすじ

動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓ ↓

シカゴにて、ジョニー・ロスがシンジケートの金を横領しようと忍び込むが、ちょうど武装して待ち構えていた男たちから襲撃を受けながら、辛うじて難を逃れる。

 

場所が変わって舞台は、サンフランシスコ。

 

ジョニー・ロスとは名乗る男がホテルのフロントにジョニー・ロス宛の手紙が届いているか確認したところ、「届いていない」と言われる。

 

その頃、フランク・ブリット(スティーヴ・マックィーン)の家にデルゲッティ刑事(ドン・ゴードン)がやってきて、とあるパーティに連れ出される。

 

ブリットは、シンジケートの内部事情を知る重要参考人ジョニー・ロスの護衛を月曜日の公聴会までするように命じられる。

 

ロスは、身の安全を引き換えにチャルマースと取引をしていた。

 

ブリットは、デルゲッティ、スタントンと交代で、ジョニー・ロスを護衛することにした。

 

護衛まで時間に余裕ができたので、ブリットは恋人キャシー(ジャクリン・ビセット)の職場を訪れ、デートに誘う。

 

深夜1時過ぎ、ホテルのフロントから「チャルマースの友人が来た」と連絡が入り、護衛にあたっていたスタントンはブリットに連絡する。

 

ブリットは急いでホテルに向かった。

 

ところが、スタントンの忠告を無視して、部屋の鍵をロスが開けていた。

 

部屋に2人の男が踏み込んできて、ショットガンでスタントンとロスを続けざまに撃ち抜く。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=14&v=t-5usV6m4J4

 

ホテルに到着したブリットは、担架に乗せられて病院に運ばれようとしているスタントンに犯人と特徴と、部屋の鍵を開けたのがロスであることを聞く。

 

病院でスタントンとロスの手術が行われた。ロスの容体は深刻で、危険な状況である。

 

ロスが襲撃されたことを聞きつけたチャルマースは病院に駆けつけ、ブリットの怠慢を責め立てる。

 

そこに、スタントンの親戚と名乗る襲撃した白髪の殺し屋が病院に現れる。殺し屋を目撃したブリットは追いかけるが、逃げられてしまう。

 

ロスは容体が急変して、亡くなる。

 

ブリットは、ロスが死んだことを伏せておくよう医者に了承してもらい、ロスの遺体を隠すために遺体安置所に移動する。

 

フランクとデルゲッティは、ロスの足取りを捜査していた。

 

ホテルに訪ねてきた殺し屋とロスが乗ってきたタクシーを聞きつける。

 

早速、ブリットはタクシー会社を訪ね、その運転手にロスを乗せたコースを辿った。

 

そこで、ロスが途中で降りて、公衆電話で長距離電話を使用していたことを聞き出す。

 

また、ブリットが故意にしている情報屋のエディから、ロスがシンジケートの金を盗み、命を狙われていたことを聞く。

 

再度、病院に訪れロスがいないことにチャルマースは、ベネット警部に、公聴会の月曜までに連れてくるよう命じる

 

タクシー会社に戻ったブリットは、自分の行動を監視している車に気づく。その車に乗っていたのは、ロスを殺害した殺し屋が同乗している車だった。

 

乗りつけていた車で、監視をしていた車の尾行を続ける。

 

追跡をかわそうと車は急発進して、振り切ろうとするが、ブリットも執拗に追う。

 

サンフランシスコの街中で、カーチェイスが繰り広げられる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=132&v=no7XR7s8Z7o

 

ブリットの車に体当りされた殺し屋の車は、ガソリンスタンドに突っ込んで、運転していた男と殺し屋は死んでしまう。

 

警察署に戻ってきたブリットに、ベイカー署長とベネット警部からロスが病院から姿を消したこと理由を問われ、すでにロスが死んでいて、遺体安置所に移していることを報告する。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=Ovyfd29a1ik

 

また、手がかりとして、ロスがサンダーボルト・ホテルに宿泊しているドロシー・シモンズという女性に電話をしていたことを伝える。

 

警察署の車は全て出払ってしまったことから、キャシーの車でサンダーボルト・ホテルに向かう。ブリットがホテルに着くとすでに、ドロシー・シモンズは絞殺されていた。

 

キャシーが、ブリットを探しに部屋にきたところドロシーの死体を目にしてショックを受けてしまう。

 

死体を見ても平然として、淡々としているブリットの姿に戸惑いを感じる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=17&v=cWiljyh4NR4

 

ブリットは空港に預けられていたドロシーの荷物を調べる。鞄の中には男性用のネクタイや服が入っていた。

 

服のポケットにアルバート・E・レニックとドロシーの名義で高額の小切手があった。

 

荷物に付着していた指紋とロスの指紋を照合したところ、今までロスだと思い込んでいた男が実は別人で、シカゴで中古車のセールスをしているアルバート・レミックであることが判明する。

 

本物のロスは生きていて、アルバートはロスの身代わりを引き受けたのだった。

 

レニック夫妻は夜7時発のローマ行きを予約していることを知ったブリットは、ロスが現れるのを見据えて空港に向かう。

 

ローマ行きに搭乗する乗客をくまなく見るチェックしているが、一向にロスの姿を見つけることが出来ないでいた。

 

ブリットは、6:55に発着するロンドン行き124便にレニックの名前がないか搭乗係に確認する。

 

ブリットの推測どおり、ロスは、ローマからロンドン行きに乗り換えていた。管制室に連絡をして、飛行機ゲートに戻らせる。

 

ブリットはゲートに戻ってきた飛行機に乗り込み、ロスを見つけ出す。

 

ロスは追手が来たことに気づき、飛行機から飛び降り、逃げていく。追ってくるブリットを振り切り、ロスはターミナルに戻っていた。

 

ブリットもターミナルに戻り、ロスを見つけ近づこうとするが、空港出口で係員に切符求められ、それを追い払って逃げようとするが、ドアの外にいた警備員を射殺するロス。

 

近づいてきたブリットに銃を向けてきたロスだが、先にブリットによって撃ち殺される。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=17&v=MmtvzIGaH1I

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アクションがカッコイイ!!

本作のみどころは、サンフランシスコの坂道を使ったスピード感とスリルのあるカーチェイス。

 

臨場感あふれ、手に汗を握る攻防戦。

 

殺し屋の車に接近したムスタングのフロントガラス越しに見えるマックィーンのアップの顔が渋い。

 

揺れる車内を撮る演出も迫力満点。

 

テレビ画面からも凄まじさが伝わってきます。

 

殺し屋の車が衝突した弾みで脱線しスタンドに衝突して爆発。

 

炎上した迫力はCGを駆使したものと違いリアルさが半端ない。

 

アップで映し出された殺し屋2人がマネキンと判別できるのはご愛敬で。

動画はこちらになります。 ↓ ↓ ↓ ↓

クライマックスの混雑した空港で追い詰めるシーンもいいですね。ピリピリとした緊張感がたまらない。

男が憧れるファッションセンス

マックイーンの服装及び身のこなしが見事。
紺色のタートルネックにこげ茶色のツイード・ジャケット。

 

濃紺のチェンジ・ポケットがついたサイド・ベンツのスーツ。

 

ショート丈のステンカラーコートにチャコール・グレーのパンツに靴はチャッカー・ブーツ。

 

恋人役のジャクリーン・ビセットも華麗で花を添えている。
また彼女が乗る黄色のオープンのポルシェもスタイリッシュ。

引用元:https://www.youtube.com/watch?time_continue=17&v=cWiljyh4NR4

 

60年近い作品なのに、古さを全く感じず、全体的にみて、とてもお洒落。

カーチェイスのフォーマットを確立させた作品

今でこそ、アクション映画でカーチェイスは、必須とされているけど、『ブリット』が上映されるまでのカーチェイスは、車のハンドルを握った俳優と背景が合成されたもので、今の感覚で観ると正直ダサい。

 

そして、満を持して本格的なカーチェイスが、映画に登場したのがこの『ブリット』になります。

 

スティーヴ・マックィーンが独立して、初めての作品とあって、彼のしたいことの全てが詰め込まれている。

 

マックィーンは、ピーター・イェーツが監督した『大列車強盗団におけるカーチェイス・シーンに刺激を受け、『ブリット』の監督に起用しました。

 

だから、本作はマックィーンがカーチェイスを撮りたいことが先に出た企画。ストーリーが後付けなので、わかりづらいのもそのせいなんです。

 

そして『ブリット』は、本家本元らしく、カーチェイスの醍醐味を余すところなく伝えている。

 

犯人の後を追う刑事と、その追跡から振り切ろうとする犯人との攻防が手に汗握る。サンフランシスコの街並みを背景にして、タイヤをきしませてながらとにかく走る。

 

そして、ハイウェイに移動して、車をぶつけあいながら追いつめていく。

 

マックィーン自身が、後にグランプリ・レースに出場するほどのスピード狂であるからこそ、成しえたと思う。

 

カーチェイスのフォーマットは、間違いなくこれなんです。

 

後は、車のチョイスも大きかった。

 

あのマスタング390GTのエンジン音の爆音ときたら、もう堪らないですね。

 

犯人がスタンドに突っ込んで、マスタングがスピンしながら止まるシーンに、多くの男たちの心を掴んだのは言うまでもありません。

日本の刑事ドラマとの共通点

『ブリット』は日本の刑事ドラマにも大きな影響を与えます。
主観的になりますが、影響を与えた2作品を紹介します。

『太陽にほえろ!』

日本の刑事ドラマにおけるフォーマットを作ったのが『太陽にほえろ!』

 

それ以前の刑事ものは、刑事が主役のように演じていても実質的には物語の進行を伝える役しか演じてなく、実際の主役は犯人または被害者側にありました。

 

しかし、『太陽にほえろ!』では、刑事が主役を演じている。その刑事が、事件に参加して、何を感じ、何をしたかが作品のテーマ。

 

刑事側の視点で描かれれば、被害者に対する同情や共感、犯人に対する怒りを強調することができる。

 

また、刑事たちの私生活や心情が描かれているのも『ブリット』と共通しています。

 

例えば、病院で看護婦から軽食を勧められて喜ぶしぐさや、スーパーで野菜を選ぶ際に臭いを確かめる、小銭がないことから自動販売機の新聞を叩いて失敬するシーンは、人間味が表れていて共感が持てます。

 

『太陽にほえろ!』は、刑事たちのプライベートの部分を前面に出したことで、視聴者と多くの共通点を持つ刑事たちに一喜一憂し人気番組となった。

 

そのことから見ても『太陽にほえろ!』は、『ブリット』をリスペクトしていることがわかります。

『大都会PartⅡ』

『ブリット』の中盤のカーチェイスが評判を呼んで以来、『フレンチ・コネクション』などアクションの見せ場としてカーチェイスは定番となる。

 

日本においても刺激を受け、最も色濃く反映されている作品が『大都会PartⅡ』。

 

第1話のクライマックスで、暴走した犯人の車との派手な追跡。

 

まず、今では到底不可能といわれる大規模なカーチェイスを実現。

 

これが、毎週のように繰り広げられ、『西部警察』へとつながっていきます。

まとめ

ストーリーは、本物と偽物がいて多少分かりづらい部分がありますが、それを差し引いてもとにかくマックィーンの魅力が余すところなく出た作品。

 

時代を反映させる街並み、ファッション、車、どれも現代とは比較にならないくらい魅了するものばかり。

 

人物や物語を追わずにそんなところに見入ってしまう。

 

またある時はカーチェイスを中心に視聴する。
その時の気分によって見ることができるからこそ、この映画は飽きないんです。

『ブリット』が観れる動画配信サービス

『ブリット』が観れる動画配信サービスを表にしてまとめましたので、参考にしてみてください。

動画配信サービス 料金 お試し期間 公式サイト
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