映画『タワーリング・インフェルノ』のあらすじと感想をご紹介します




ネタバレも含むのでご注意ください!!
ワーナーと20世紀FOXが共同制作したパニック映画の最高傑作。

 

スティーヴ・マックィーン、ポール・ニューマンと2代スターの共演が実現したのもすごいですが、ギャラだけでも破格であったと思います。

 

お互い大スターですから、キャスト紹介の名前はどちらが先か?
ポスター写真の上下位置などいわくつきの作品。

 

オールスターキャストの映画は、話題性だけで中身が微妙なものが多い。
しかし、2代スターの顔見せではなく、お互い役にハマっているのがいいですね。

 

2時間45分、手に汗握り、ハラハラドキドキの連続なので、鑑賞後は放心状態。

 

40年以上前の作品なので、ブルーバックを使った撮影に慣れている今の人にはミニチュアとか合成は物足りないと思いますが昨今の映画に引けを取らないです。

 

最近のCGを使い中身がない某超大作よりも、遥かにオモシロイ

 

もし、この映画のリメイクで考えるならば、生真面目な設計士にトム・クルーズ、責任感が強い消防士にダニエル・クレイブが本家に遜色ない配役かなと。

 

あくまでも個人的な主観です。

 

そんな『タワーリング・インフェルノ』のあらすじと感想をご紹介します。

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あらすじ

サンフランシスコにそびえ立つ138階建ての超高層ビル『グラス・タワー』。
政界、財界関係の富裕層を集め、落成式のパーティを迎えていた。

 

グランタワーの設計者であるダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)も、出張先からヘリコプターで戻ってきた。

 

社長のジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)お出迎えで、改めて完成したビルに酔いしれていた。
ダグは都会での仕事に疲れていた。

 

一日でも早くこの喧騒とした場所から離れて、大自然のもとで生活を夢見て、ジムに独立を申し出ていた。

 

オフィスに顔を見せたダグに工事主任のギディングス(ノーマン・バートン)が「ダクトの調整弁が開かない」と言われ、調整弁の電磁石がダンが指定したG-12のところG-4が使われていた。

 

惨事の兆候はこの時から、すでに始まっていた。

 

その他にもダグにお伺いを立てるものが相次ぎ、ひとまず用件は後で聞くことにした。

 

ダグの個室に入ると婚約者のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)が待っていて、2人だけの時間を過ごす。

 

その頃、グラスタワーの地下室に設置されている発電機が故障したことによって、補助の発電機を始動したところ、ショートしてしまい、81階の倉庫部屋にある配線盤のヒューズから引火して、たちまち燃え始めた。

 

「中央機械室のブレーカーが限界値に近い高温に達した」とコンピュータのメッセージを目にした保安主任ハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)は、消防署に連絡する自動報知器が作動しないことに気づく。

 

発電機がショートした報告を受けたダグは、すぐさま地下室へ向かう。

 

ダグは設計通りに配線工事がされていないことを目の当たりにして、怒りをこみ上げる。
電線管で覆う仕様のところ、違っていたのです。

 

ダグは社長に状況を説明し、防災設備が不完全なことから落成式の中止を社長に申し入れたが、「過剰になっている」といって、真剣に耳を傾けなかった。

 

この時すでに、81階のフロワーでは、火が燃えさかり拡散し始めていた。

 

ダグは社長の娘婿ロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)に状況確認をするために会いに行く。

 

ビルの配線工事を請け負ったロジャーに対する怠慢を責めたが、手遅れであった。

 

『グラス・タワー』は、80階までがオフィス用となっており、81階より上の階は居住用に作らてたものであり、すでに多くの人が入居していた。

 

例えば、90階に住んでいる架空名義の株を富裕層に売りつけることを生業としている詐欺師のハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)。

 

彼は未亡人のリゾレット・ミューラー(ジェニファー・ジョーンス)に取り入って、落成式のパーティにエスコートし、うまく投資話を持ち込んで一儲けしようと企んでいた。

 

来賓に招いた顔ぶれも豪華で、上院議員ゲイリー・パーカー(ロバート・ヴォーン)を始めとして、サンフランシスコ市長のロバート・ラムゼイなど層々たるメンツが揃っていた。

 

市長の手によってテープカットが切られると、一斉にライトアップされ『グラス・タワー』の全容があらわれた。

 

だがそんな華やかな光景とは裏腹に、81階の倉庫から引火した火は燃えさかり、ダグは消防署に急報した。

 

連絡を受け駆けつけた消防隊は、マイケル・オハラハン(スティーヴ・マックィーン)隊長の指示のもと、ビルに着き、早速、ダグと『グラス・タワー』の設計図を考察した結果、79階に司令室を儲け、最上階でパーティをしている社長に緊急避難を令じた。

 

81階で引火した火が他の階にも移り始めて、エレベーターにも危険が及んでいることを感じたオハラハンは展望用のエレベーターを使うよう指示を出すが、すでに大混乱が生じていた。

 

外からの救援だけでは、火事の状況からみて、無理だとわかると、オハラハンは海軍に要請し、ヘリコプターによる救援を試みるが、強風によってビルに近づくことが困難で、ようやく近づいたけれどもビルに激突して炎上してしまう。

 

隣りのビルからワイヤーを使って、救命籠で一人ずつ誘導する作戦をするが、ロジャー・シモンズの暴走によって、止めようとしたパーカー上院議員らの犠牲者を出し、救出作業に行き詰まっていた。

 

オハラハンは、残り15分で火がパーティ会場に届くということをダグに連絡し、ビルに貯水している水槽を全て爆破させ、放水させて火を消すことに同意を求める。

 

耐火服を身にまとったオハラハンは、ダグと一緒に貯水槽の爆弾を仕掛ける。

 

百万ガロンに及ぶ水の奔流によって、押し流されてしまうものもいたが、ようやく燃えさかっていた炎は鎮火した。


出典:https://thedissolve.com/features/the-last-great-movie-i-saw/611-teller-on-the-towering-infernos-disaster-movie-sup/

2大スターの共演

スティーヴ・マックィーンは、ただひたすら自分の格好良さを追及する俳優でした。

 

作品の上ではもっぱら一匹狼の匂いを漂わせ、「常に独りでいることが夢」と本人が語っていたように、役者仲間とはあえて交わらず、突如行方不明になることもあっとそうです。

 

どちらかというと、気難しくて扱いづらいことから、共演者からも疎まれたのも事実。

 

孤高な佇まいが、彼の作品における雰囲気を印象付けています。
そんな、一筋縄ではいかない男と共演を快諾したポール・ニューマン。

 

ポールニューマンは、数多くの俳優を世に送り出したことでも有名な、ニューヨークの演劇研究所出身。

 

演劇研究所仕込みの演技で注目され、新人なのに脚本や演出に何かと注文をつけ態度が大きかったが、アカデミー主演男優賞にノミネートされるようになると、演技者としての自信を持ち始め、次第に人間的にも丸くなる。

 

精悍な顔立ちと知的なユーモアセンスを兼ね備え、『明日に向かって撃て』、『スティング』と大ヒットを飛ばし『タワーリング・インフェルノ』は最も勢いづいている時に出演した作品になります。

 

そんな、彼を常にライバル視していたのがマックィーンなのです。

 

マックィーンはニューマンが主演した『傷だらけの栄光』において、チョイ役でデビューをしている。

 

その後、『明日に向って撃て』において共演のオファーを受けたが、マックィーンのクレジットにおける順番を不服とし、代役がロバート・レッドフォードになったという経緯があります。

 

だから、この2人の共演が実現したのが驚異的なんです。

 

本作においても、名前のクレジットに関しては細心の注意を払った。

 

プロデューサーのアーウィン・アレンは、2人の名前を同時に出すことを提案。
マックイーンの名前を左に、ニューマンの名前を右に据えるという妥協案でお互い合意した。

手に汗を握るアクションの連続

屋上の救出ヘリの衝突炎上。
隣のビルからロープを張ってのゴンドラによる救出。

 

屋上の貯水タンクを爆破して消火するクライマックス。
全編見せ場の連続。

 

絵空事としての楽しめる気楽さはなく、高層ビルの火災はリアルで生々しい。

 

火が部屋に引火して逃げ惑う人に容赦なく炎が人体に燃えさかる様は、生身の人間が体当たりで演じているので、まさに命がけの撮影により一層恐怖を感じます。

 

特撮もよく出来ていて、引火により非常階段が吹っ飛び、階段の破片にぶら下がりながら安定した床にたどり着こうとするシーンは手に汗握り締めました。

 

誰が死に、誰が生き残るのか、予測がつかない展開も緊張感を保つ効果が良かった。

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下手なホラー映画より、現実を帯びているので怖い

セレモニーから始まり、祝賀パーティとドレスコードに身を包んだ招待客。
そんな和やかな雰囲気から地獄絵図へと変わっていく過程は現実を痛烈に批判していますね。

 

社長の娘婿が予算を削った結果、低品質な電線をしようしたことが火事の原因。
社長は「法基準は満たしている」と言い訳し責任転換するところが始末に負えない。

 

高層ビルを建てることで、自尊心を持った典型的なワンマン社長。
事前の保守点検や避難訓練等おろそかにした結果が最悪の事態に。

 

経費削減が理由で大惨事になった事件もあったことから、安易な考えで実行することは、自分で自分の首を絞めかねない。

 

いつ起きても不思議ではない身近な問題。
下手なホラー映画より、こっちらの方が現実を帯びている分だけ怖い。

 

作品のラストで、ポール・ニューマンが「このビルはこのまま保存するのが賢明だな。人間の思い上がりへの警告として」という台詞があるが、私も同じ考え。

 

本作では、火の恐ろしさを嫌というほど思い知らされましたね。
登場人物を丁寧に描き、一人一人にドラマをもたせることで、大惨事を目の当たりにすると身につまされる。

 

ゴンドラを我先に乗り込んだ社長の娘婿は、自分が犯したミスにより大惨事になったのに自分だけ良ければよいと身勝手な心が全面に出て、無知なところや欲望があらわになり、痛烈に批判しているところがいい。

 

やはり人は正義感が一番と思わせてくれた消防士のマックィーンが素敵です。

上映スタイルを根底から変えた作品

『タワーリング・インフェルノ』は上映スタイルを根底から変えました。
1975年(昭和50年)6月28日、『タワーリング・インフェルノ』は封切られた。

 

本作は、当時の洋画史上最大の37億円の配給収入を上げます。
その背景には興行方法にあります。

 

それまで洋画の公開は、東京を中心としたロードショー劇場で公開。
1、2週間の期間を置いてから全国主要都市で公開されるのが定番でした。

 

その為、東京と地方ではズレが生じる。
そのズレを解消し、同時封切を始めて行った作品がこの『タワーリング・インフェルノ』なんです。

 

現在では、シネコンが支流で、主要都市で2館または3館の上映は当たり前ですよね。

 

まさに、映画はタワーリング・インフェルノしかないという状況を作り上げ、否が応でも目に留まり、視覚効果で大ヒットに繋げた元祖であります。

 

これぞハリウッド映画と思わせる超大作映画をまた、観たいものです。

まとめ

『タワーリング・インフェルノ』は、パニック映画としての素晴らしさは言うまでもないですが、群像劇として見ても非常に優れています、

 

集団心理でパニックに陥ると人は本性を現し、醜い部分が浮き彫りにされ、生々しく描いているところが素晴らしい。

 

次から次へと襲い来る障害に立ち向かうポールニューマンとスティーヴ・マックィーンに一喜一憂し、2時間45分と長いけど、まったく気にならない。

 

豪華2大スターによる演技が見もの。

 

お互いの持ち味を存分に活かしていて、この雰囲気は、今の俳優には到底表現することは難しいでしょうね。

 

CGが当たり前となった現代でも、決して迫力は劣っていないところがこの映画の凄いところ。

 

それは、火災事故を通して、人間の強欲によって生じる愚かさや、生命の尊さといった普遍のテーマを取り上げていることが、時代を超えて親しまれている理由。

 

ハリウッド映画に残る、傑作だと思います。

『タワーリング・インフェルノ』が観れる動画配信サービス

『タワーリング・インフェルノ』が観れる動画配信サービスを表にしてまとめましたので、参考にしてみてください。

動画配信サービス 料金 お試し期間 公式サイト
Amazonプライム 325円(税込) 30日
U-NEXT 1,950円(税抜) 31日
dTV 500円(税抜) 31日
ビデオマーケット 500円~(税抜) 初月無料
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